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可部線の歴史

可部線沿いの54号線にかかる橋

可部線の現存区間は、私鉄が開業した区間を1936年に国有化したものである。

同区間は、1909年、大日本軌道広島支社が軽便鉄道規格で開業したものである
が、数回所有者が変わり、買収時の所有者は広浜鉄道であった。
本路線は、改正鉄道敷設法別表第94号の予定線「広島県広島付近ヨリ加計ヲ経テ島根県浜田付近ニ至ル鉄道」 の一部として買収されたものである。

可部以遠は国により建設された。
1968年に国鉄諮問委員会が提出した意見書で、可部?加計間が鉄道としての「使命を終えた」路線、 いわゆる赤字83線に挙げられ廃止勧告を受けた一方で、建設は続けられ、翌1969年に三段峡までが開通した(新規開業区間は非電化)。
その後も日本鉄道建設公団の建設線(今福線)として山陰本線の浜田駅を目指して建設が進められたが、 1980年の国鉄再建法の施行により工事は中断され、現在も遺構が残る。

2003年には非電化区間の可部?三段峡間が廃止された(詳細は後述)。
なお同区間内には、1954年の布?加計開業により国鉄路線延長が2万kmに達した地点(坪野?田之尻間。坪野寄り500m) が含まれており、位置を示す記念碑だけが取り残されることとなった。


年表
1909年(明治42年)12月19日
 大日本軌道広島支社が横川?祇園(下祇園駅と古市橋駅の間、現在廃止)間を開業。軌間762mm非電化。

1910年(明治43年)11月19日
 祇園?古市橋間開業。

1910年(明治43年)12月25日
 古市橋?太田川橋(現在の上八木)間が開業。

1911年(明治44年)6月12日
 太田川橋?可部間が開業。

1919年(大正8年)3月11日
 可部軌道へ譲渡。

1926年(大正15年)5月1日
 広島電気に合併。

1928年(昭和3年)11月9日
 横川?古市橋間改軌(→1067mm)・電化(直流600V)。古市橋?可部間を運休しバス代行輸送。松原駅廃止。大師駅 (現在の安芸長束駅)開業。

1929年(昭和4年)8月10日
 古市橋?七軒茶屋間改軌・電化。

1929年(昭和4年)11月25日
 七軒茶屋?太田川橋間改軌・電化。

1929年(昭和4年)12月2日
 太田川橋?可部間改軌・電化。全線改軌・電化完成。

1930年(昭和5年)10月
 大芝公園口駅開業。

1931年(昭和6年)頃
 大師駅を長束駅に改称。

1931年(昭和6年)7月1日
 広浜鉄道へ譲渡。

1935年(昭和10年)12月1日
 軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更(13.8km)。可部駅を広浜可部駅に改称。

1936年(昭和11年)9月1日
 横川?可部間(13.7km)買収、国有化。可部線となる。大芝公園口駅を三滝駅に、長束駅を安芸長束駅に、太田川橋駅を上八木駅に、 中島駅を安芸中島駅に、広浜可部駅を可部駅に改称。

1936年(昭和11年)10月13日 
 可部?安芸飯室間(11.1km)開業(以後の開通区間は非電化)。

1943年(昭和18年)10月1日
 安芸中島駅休止。

1946年(昭和21年)8月15日
 安芸飯室?布間(2.4km)開業。

1948年(昭和23年)10月1日
 架線電圧を750Vに昇圧。

1954年(昭和29年)3月30日
 布?加計間(18.5km)開業。坪野?田之尻間で国鉄路線延長が2万kmに達する。

1956年(昭和31年)6月1日
 休止中の安芸中島駅を中島駅として営業再開。

1956年(昭和31年)12月20日
 河戸駅、今井田駅開業。東毛木仮乗降場を毛木駅に、田之尻仮乗降場を筒賀駅に改称。

1962年(昭和37年)4月23日
 架線電圧を1500Vに昇圧。

1962年(昭和37年)10月1日
 横川?安芸長束間線路付け替えに伴い改キロ(+0.3km)。三滝駅移転。太田川放水路建設のため。

1966年(昭和41年)2月1日
 香草駅開業。

1968年(昭和43年)9月4日
 可部?加計間(32.0km)が「赤字83線」に挙げられ廃止勧告を受ける。

1969年(昭和44年)7月1日
 筒賀駅を田之尻駅に改称。

1969年(昭和44年)7月27日
 加計?三段峡間(14.2km)開業。加計?戸河内間で貨物営業開始。

1978年(昭和53年)10月1日
 可部?戸河内間貨物営業廃止。

1984年(昭和59年)1月1日
 横川?可部間貨物営業廃止(貨物営業全廃)。

1987年(昭和62年)4月1日
 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道に承継。

1991年(平成3年)3月16日
 可部以南を運行の全列車が広島に乗り入れ。

1991年(平成3年)4月1日
 可部鉄道部設置。可部?三段峡間でワンマン運転開始。

1994年(平成6年)8月20日
 大町駅開業(アストラムラインと接続)。

2003年(平成15年)12月1日
 可部?三段峡間(46.2km)廃止。

2006年(平成18年)7月1日
 可部鉄道部廃止により、西日本旅客鉄道広島支社の管轄路線となる。

 

(Wikiぺディアより引用)

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